「死に戻った妃は華麗なる復讐を遂げる」に正直な感想
いやー、また出ましたね、死に戻り復讐もの。正直、この手のジャンル、最近本当に増えすぎてて、ちょっとお腹いっぱいって感じだったんですよ。でも、この『死に戻った妃は華麗なる復讐を遂げる』ってタイトルを見て、ふと思ったわけです。ほう、今回は「華麗」ね、と。普通の復讐じゃなくて、どんなもんなんだ?と、ちょっとひねくれた気持ちで読み始めたのが正直なところでした。
読み始めてみて、まず思ったのは、主人公の妃、めちゃくちゃ追い詰められてたんだな、ということ。一度目の人生で、無実の罪を着せられて、本当に大切なものを全部奪われて、絶望の中で死んだらしいんですよ。そりゃあ、恨み骨髄ってやつですよね。で、気づいたら時間が巻き戻ってて、「今度こそ、あいつらに目にもの見せてやる!」ってなる。うん、わかるわかる。その気持ち、痛いほどわかる。
死に戻り系、もうお腹いっぱい?いや、まだイケるぞ
ぶっちゃけ、死に戻り系の導入って、大体同じパターンが多いじゃないですか。過去の悲劇、未来へのリベンジ。この作品も、その型からは大きく逸脱してない。でも、この妃の復讐への執念が、結構グッとくるんです。なんていうか、綺麗事じゃなくて、本当にドロドロした憎しみが根底にある感じ。そういう生々しい感情が、読んでてゾクゾクするポイントでしたね。だって、一度死んでるんだもん。その経験って、人の価値観を根底からひっくり返すはずでしょ。だから、復讐のレベルも、並大抵じゃない。そういう期待感を抱かせるところは悪くない。
ただ、その「華麗なる復讐」って部分が、序盤はちょっとまだ物足りないかな、とも思いました。もっとこう、えげつない手口で周りを追い詰めていくのかと思ったら、意外と段階を踏むというか。もちろん、慎重に進めるのは大事なんだけど、俺としては、もっとドカン!と一発かましてほしい気持ちもあって。いや、まだ序盤だからかもしれないし、これは俺の個人的な嗜好だけどさ。
主人公の「やり口」、悪くないけど…
妃の復讐のやり方自体は、知略を巡らせて、周りの人間関係や情報を巧みに利用していくスタイル。こういうの、俺は好きです。直接的な暴力に訴えるんじゃなくて、精神的に追い詰めたり、社会的な地位を奪ったりする復讐って、見ててスカッとするじゃないですか。このシーン、思わず「おぉ、やるじゃん!」って声が出そうになりました。特に、過去の自分を陥れた連中が、全く状況を理解できないまま、ジワジワと追い詰められていく様は、まさにざまあみろって感じ。そういう意味では、タイトルにある「華麗」という言葉にも、だんだん納得感が出てくる。
でも、ときどき「いや、もうちょっと大胆にいっても良くない?」って思う瞬間も正直ありましたね。復讐って、ある意味エンターテイメントなわけだし、読者としては、もっと劇的な展開を期待しちゃう。もちろん、堅実に事を進めるのがリアリティなのかもしれないけど、漫画なんだから、もうちょっとご都合主義でもいいんじゃない?って俺は思っちゃう方なんで。いや、これ、完全に個人的な意見だけどね。
周りのキャラ、もう少し深掘りしてほしかったな
主人公の妃以外にも、もちろん色々なキャラクターが登場します。彼女を裏切った夫、過去の友人、そして今度の人生で出会う新たな協力者たち。悪役たちは、いかにもな感じで描かれていて、見ていて腹が立つ。それが復讐劇としては正しいんだけど、もう少し彼らの背景とか、内面が描かれてると、さらに深みが出たかな、と。なんでそこまで主人公を陥れたのか、という動機がもう少し具体的に描かれていれば、より物語に感情移入できた気がします。だって、ただの悪役、ではもったいない気もするし。
あと、協力者となるキャラクターたちも、まだちょっとミステリアスな部分が多くて。彼らが本当に妃の味方なのか、それとも何か別の目的があるのか、という点で、もう少し早く全貌が見えてくると、物語の推進力になるんじゃないかな、と感じました。これは、これからの展開に期待ってところかな。
絵柄は好き。でも、物語のテンポは一考の余地あり?
作画については、すごく好みでした。キャラクターの表情、特に妃の冷たい眼差しや、過去の悲しみを秘めたような表情が、とても丁寧に描かれているんです。そういう細かい表現が、キャラクターの心情を雄弁に物語っていて、俺はこういう絵柄、結構好き。背景も凝ってて、宮廷の華やかさや、裏に潜む陰謀の暗さみたいなものが、うまく表現されていると思いましたね。
ただ、全体的なストーリーのテンポが、ちょっとゆっくり目に感じました。一応「ヒューマンドラマ」を謳ってるから、じっくりと心理描写を描くのは理解できるんです。でも、復讐劇って、もっとこう、ジェットコースターみたいな展開を期待しちゃう部分もあるじゃないですか。だから、もう少し緩急があっても良かったのかな、と。いや、これはあくまで俺が漫画を大量に読んでるからこその感覚かもしれないけどさ。いや、本当にこれは個人の感想で。
結局、「死に戻った妃は華麗なる復讐を遂げる」は買いか?
総合的に見て、『死に戻った妃は華麗なる復讐を遂げる』は、悪くない作品だと思います。めちゃくちゃ斬新な設定かと言われると、そこまでではないかもしれません。でも、死に戻り系の王道を行きつつも、主人公の復讐にかける執念や、知略を巡らせる過程は、読み応えがあります。特に、過去の裏切り者たちが、妃の掌で踊らされていると気づく瞬間の描写なんかは、読んでて結構快感でしたね。
完全に最高の傑作!とは言い切れないけど、ジャンル好きなら一読の価値はある。特に、ヒューマンドラマ要素が強いので、単なるスカッと系復讐ものとしてだけではなく、登場人物たちの葛藤や感情の機微を楽しみたい人には、刺さるんじゃないかな。俺個人としては、今後の展開次第で、かなり評価が上がる可能性を秘めている、そんな作品だと感じました。だって、まだ復讐の途上なんだから、ここからどう加速していくのか、ちょっと期待しちゃうじゃん?
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