いきなり結論。『男女比1:39』って数字にビビるな!
「男女比1:39」この数字を見て、あなたは何を想像しました?正直、私は最初にタイトルを見たとき、ぶっちゃけ「うわ、これまたすげえハーレムもの来たな!?」って身構えたクチですよ。男子一人に対して女子が39人て。もはや学園天国、楽園、理想郷じゃん!って、ね。でもね、きっさー先生の『男女比1:39の平行世界は思いのほか普通』を読んでみたら、これが意外と「普通」ってどういうことよ!?ってなったんですわ。
いや、本当に。この作品、いい意味で私の予想を裏切ってくれました。期待していたぶっ飛んだ展開とか、モテモテ主人公が女の子たちにチヤホヤされまくる場面は、もちろんゼロじゃないんだけど、それよりも「この世界線では、これが日常」なんだよな、っていうリアルな(?)空気感が漂ってるんですよ。そのギャップが、めちゃくちゃ面白かった。
「普通」の定義を揺るがす、1:39世界の日常
本作の肝は、間違いなくこの「男女比1:39」という設定が、主人公の日常にどう影響しているか、という点にあるでしょう。主人公の男子、彼にとってはそれが当たり前の世界なんですよ。だからこそ、私たち読者が抱く「え、そんな状況で普通ってアリなの!?」っていう疑問が、作中でじわじわと解消されていくというか。むしろ、彼らの生活を見ていると「あれ?これ、もしかして私たちが思ってるほど特殊じゃないのか?」って錯覚してくるんだから、作者の術中にハマってる感ハンパない。
例えば、教室での席順とか、体育の授業とか、休憩時間の過ごし方とか、一つ一つのシーンが、私たちの知ってる学園生活とは全然違うのに、キャラクターたちの反応や感情は妙にリアルで共感できちゃうんですよね。そこがうまい。正直、こういう設定って往々にして設定倒れになりがちじゃないですか。でも、この作品はちゃんとその設定を土台にして、キャラクターの心情や行動に説得力を持たせているのが素晴らしいと思いましたね。
主人公の「諦め」と周囲の「無自覚」が織りなすコメディ
主人公の彼、別にモテたくてモテてるわけじゃないんですよ。というか、もう諦めてる、みたいな雰囲気が序盤から漂ってるのが個人的にはツボでした。周りの女子たちも、彼が男子であること自体にそこまで特別な感情を抱いているわけじゃなさそうで、「あー、また男子がなんかやってるわー」くらいの温度感。この、「性差」が日常に溶け込みすぎてて、もはや特殊扱いされない状況が、なんだかもう清々しい。
その「普通」の視点から描かれるからこそ、たまに挟まる「いや、これ普通じゃねーから!」ってツッコミを入れたくなるようなシーンがより際立つんです。例えば、ちょっとしたボディタッチとか、距離感の近さとか、それらがこの世界では本当に「普通」として受け入れられているのが、読者にとっては笑いのポイントになる。この辺のコメディセンス、きっさー先生はかなり持ってるな、と唸りましたね。この微妙なライン取り、悪くないです。
キャラクターたちの魅力と、惜しいと感じた点
登場する女子キャラクターたちも、一人一人が結構個性的で、ちゃんとキャラが立っています。特定のヒロイン!って感じのキャラクターももちろんいるんですが、それ以外の脇を固める子たちも、ただのモブじゃなくて、ちゃんと「そこにいる」感じがする。それぞれの性格や行動が、1:39の世界観の中で自然に描かれているので、読んでいて飽きないです。というか、あのクラスメイトの子のあの一言、思わず吹き出しちゃいましたもん。
ただ、個人的にはもう少し、この「1:39」という比率が社会全体にどう影響しているのか、学園生活の外側にも視野を広げて描いてくれると、もっと世界観に深みが出たかな、とは感じました。あくまで学園内での話に終始しがちなので、せっかくの斬新な設定を、もっと壮大に使ってほしかった、という欲張りな気持ちですね。まあ、連載が続けばその辺りも描かれる可能性はあるから、今後に期待、ってところかな。
この「普通」の先に何がある?
この作品の魅力は、単なる設定のおもしろさだけじゃないんです。「普通ってなんだろう?」って、読みながらちょっと考えさせられるところもあって。多数派と少数派、それぞれの視点から見た「普通」の定義って、全然違うんだなって。主人公がその中でどう成長していくのか、彼の「普通」がどう変化していくのか、あるいは変わらないのか、今後の展開が楽しみで仕方ないです。
だから、もしあなたが「なんか最近、マンネリな漫画ばっかり読んでるな〜」って感じてたら、この『男女比1:39の平行世界は思いのほか普通』、ぜひ手に取ってみてください。ぶっ飛んだ設定なのに、読んでみたら不思議と落ち着く、そんな新感覚の学園ものですよ。ちょっと期待と違う部分もあったけど、全体的には満足度高め。私は次の巻も追いかけるつもりです。きっさー先生、これからもこの「普通」じゃない「普通」の世界を存分に描いてくれ!
\ お得に読むならこちら /

コメント