「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」に学ぶ、あたたかい日常

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「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」ってどんな話?

今回は、うささ先生が描く「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」を読んでみた感想を、いつものように正直に綴っていこうと思います。タイトル、もうそのままなんだけど、耳の聞こえないママと、耳の聞こえるムスメが主役の物語。こういうテーマって、どうしても重くなりがちだったり、逆に妙にファンタジーになったりすることが多いんだけど、この作品は、なんていうか、すごく地に足がついてるんだよね。

正直、読む前は「きっと感動モノなんだろうなー」くらいの軽い気持ちだったんです。でも、読み進めていくうちに、ただ「感動」という一言で片付けられない、もっと多様な感情が湧き上がってきました。日常の小さな出来事一つ一つが、聴覚の違いを通して、すごく丁寧に描かれてるんですよ。

ママの世界、ムスメの世界、そして繋がる世界

作中で描かれる、ママの「音のない世界」と、ムスメの「音のある世界」。この二つの世界が、お互いを理解しようとすることで、じんわりと交わっていく様子が本当に温かい。たとえば、ママがチャイムの音に気づかなくて、ムスメがそれを手話で教えてあげるシーンとか。そういう、ごく普通の日常の断片が、二人の絆を強くしてるのが伝わってくるんですよね。ママが手話で一生懸命にムスメに語りかける姿は、もう、言葉はなくても、その手から伝わる愛情の深さに、正直胸がキュッとなりました。

でも、ムスメの方もね、ただの「良い子」だけじゃないんです。もちろんママのことが大好きで、手話も達者だけど、やっぱり子供だから、友達と遊びたい盛りだったり、ママの耳が聞こえないことで、ちょっとした不便を感じたりすることもある。例えば、学校の運動会で、応援の声が聞こえないママが、ムスメの頑張りを見ているシーンとか。ムスメはきっと、心の中で「ママにもみんなの声援が聞こえたらいいのに」って思ったんじゃないかな。そういう、子供なりの葛藤も隠さずに描いてるところが、個人的にはすごく良かったと思う。リアルなんだよね。

コミュニケーションって、そもそもなんだろう?

この作品を読んでいて、一番考えさせられたのは、やっぱり「コミュニケーション」についてでした。僕らって、普段、当たり前のように声に出して話してるけど、それだけがコミュニケーションじゃないんだ、って改めて気づかされるんです。手話はもちろん、表情、視線、身振り手振り、そして筆談。ママとムスメが、時に試行錯誤しながら、色々な方法で心を通わせようとする姿は、僕らが日頃どれだけ「言葉」だけに頼りすぎているかを教えてくれる。というか、僕自身も、もっと相手の目を見て話したり、言葉以外の部分から感情を読み取ろうとしなきゃいけないな、って思っちゃったよ。

特に、ムスメが小学校で、ママが耳がきこえないことを友達に話す場面は印象的でした。最初、ムスメはちょっと不安そうにしてたけど、友達が興味津々に手話を真似しようとしてくれて、それがすごく良いなって。でも、中には無理解な子もいたりして、そういうリアルな反応もちゃんと描かれてて、ただの理想論じゃないのが良かったですね。社会の中での「障害」との向き合い方とか、多様性について、すごく自然な形で考えさせられます。押し付けがましくないのが良い。

ちょっとだけ、惜しかったかなーって思ったところ

全体的にはすごく満足度の高い作品だったんですが、個人的に一つだけ、もう少し踏み込んでほしかったなーと思った点があります。それは、ママが「耳がきこえない」ことに対する、社会的な支援や、例えばIT技術を活用したコミュニケーション補助ツールなんかに、もう少し触れても面白かったかな、ってこと。もちろん、この作品の主眼はあくまで「親子の絆と日常」にあるから、そこに集中してるのはわかるんだけど、もう少しだけ、現実の社会との接点みたいなものが見えると、より深みが出たんじゃないかなー、なんて、勝手なこと考えてました。でも、だからといって作品の魅力が損なわれるわけじゃないんだけどね。

あと、もう少し欲を言えば、パパのキャラクターにもう少し深掘りがあっても良かったかな。もちろん、優しいパパとして描かれてるんだけど、ママの聴覚障害に対して、パパがどんな苦労や工夫をしているのか、みたいな部分が、もうちょっと具体的に描かれていたら、家族全体のリアリティがさらに増したんじゃないかな、なんて思ったりもしました。でも、まあ、これは贅沢な要望かな。

僕がこの作品から受け取ったもの

この「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」を読んで、改めて、家族っていいな、って素直に思えました。完璧な家族なんてどこにもないけど、お互いの違いを受け入れて、理解しようと努力する姿って、本当に美しい。僕も、普段から家族とのコミュニケーションを、もっと大切にしようって、心の底から思いました。なんか、忘れかけていた大切な気持ちを思い出させてくれる、そんな作品でしたね。いわゆる「感動大作」って感じじゃないけど、心の奥にじんわりと染み込んでくるような、温かくて優しい物語でした。

誰にでもおすすめできる良作だけど、特に、子育て中の親御さんとか、人とのコミュニケーションについて悩んでる人には、一度読んでみてほしいなー。新しい発見があるかもしれませんよ。とりあえず、僕はまた読み返そうと思ってます。

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