「はじとー」って、一体なんだ? タイトルに惹かれた僕のレビュー
いやー、「はじとー」。このタイトル、正直最初なんのこっちゃ分からなかったですよ。でも、そういうちょっと掴みどころのない感じ、逆にそそられません? 僕、こういうシンプルなタイトルから無限の想像が広がる作品って結構好きなんです。どうざき先生の「はじとー」、今回はこの漫画について、僕なりの感想を語っていこうかなと。
まずね、読み始めて思ったのが、この作品、本当に「はじとー」ってタイトルが絶妙だなって。何かが「始まる」瞬間ってわけじゃないし、かといって終わりでもない。まさに、宙ぶらりんな関係性が丁寧に描かれているんですよね。主人公の男の子と、彼が密かに想いを寄せる女の子、この二人の距離感が、もう本当に「あー、いるいるこういうの」って感じなんですよ。
ストーリーはね、言ってしまえば超絶ドラマチックな展開があるわけじゃない。でも、そこがいい。日常の些細な会話とか、LINEのやり取りとか、お互いの視線が交錯する瞬間の描写が、めっちゃリアルで。僕、こういう等身大の恋愛漫画にこそ、一番感情移入できるタイプなんで、序盤からグイグイ引き込まれました。特に、主人公が女の子の何気ない一言で、勝手に一喜一憂しちゃうシーンなんかは、思わず「分かる〜!」って声に出しそうになったもんね。あれ、僕だけかな?
言葉にならない感情が詰まったキャラクターたち
女の子側の描写もね、ただのヒロイン枠に収まってないんですよ。彼女にも彼女なりの悩みや葛藤があって、それが時折フッと表に出る瞬間がすごく人間味があって。いや、むしろ、「普通の子」だからこそ、その感情の揺れ動きがより鮮明に見えてくるのかもしれない。完璧じゃない、ちょっと抜けてるところもあったりして、それがまた可愛い。正直、最初は「よくあるタイプの子かな」って思ってたんだけど、読み進めるうちに彼女の魅力にどんどんやられていきましたね。
主人公の男子も、いかにも恋愛漫画のヒーローって感じじゃなくて、どこにでもいそうなちょっと内気なタイプ。でも、だからこそ、彼の心の声がダイレクトに響いてくるんです。特に、気になる子のSNSをこっそりチェックしては、その投稿内容に一喜一憂する姿なんて、僕らの青春そのものじゃないですか。僕も経験あるから、彼の些細な行動や表情の変化に、いちいち心が揺さぶられるんですよ。彼の不器用な優しさとか、なかなか一歩を踏み出せないもどかしさとか、そういう人間らしい部分にすごく共感しちゃいましたね。
この作品の肝は、多分「間」にあると思うんです。言葉にならない感情とか、伝えきれない想いとか、そういうものがページの間から滲み出てくるような感覚。特に、二人がカフェで並んで座ってるんだけど、お互いスマホをいじってて会話がない、みたいなシーン。普通なら「なんだこれ」って思うかもしれないけど、その沈黙の中に、確かな空気感というか、二人にしか分からない絆みたいなものが感じられるんですよ。ああいう演出は、僕的にはかなり刺さりました。
期待と不安が入り混じる関係性の描写
登場人物たちのやり取りも、変に気取ってなくて、ごく自然体。SNS世代の言葉遣いとか、微妙なニュアンスの表現が上手いから、読んでて全く違和感がないんです。例えば、ちょっとした誤解が生まれるシーンとか、そこからのフォローの仕方が、妙にリアルで。僕もああいう時、同じこと言っちゃうな、みたいな。だから、単なるフィクションとしてじゃなくて、本当に誰かの日常を覗き見してるような感覚で読めるんですよ。
ただね、少しだけ個人的に「惜しいな」って感じた点もあって。それは、もう少しだけ、二人の関係性が一歩踏み出すきっかけが欲しかったなってこと。いや、もちろん、この「じりじり」感が醍醐味なのは分かってるんだけど、たまにはドカンと何か起きてもいいんじゃないかなー、なんて思ったりもする。でも、その「もう少し」をずっと引っ張るのが、この作品の持ち味なのかもしれないし、そこがまたニクいところでもありますね。微妙なラインなんだけど、そこが作者の狙いなら、それはそれでアリだなって。
恋愛って、始まるまでの過程が一番楽しいって言うじゃないですか。まさに「はじとー」は、その過程を延々と、丁寧に、そしてちょっとだけ意地悪に描いてる作品だなと。友達以上、恋人未満の関係性って、当事者にとっては地獄のような時間かもしれないけど、傍から見てるとめちゃくちゃ甘酸っぱいんですよね。特に、二人の友人たちが、そんな彼らの関係をニヤニヤしながら見守ってる描写なんかは、すごく微笑ましかった。僕もこういう立ち位置で、周りの恋愛模様を観察するの好きだから、感情移入しちゃいました。
等身大の恋愛模様に感じるリアルな空気
どうざき先生の描くコマ割りや表情の描き方も、なんだか独特の空気感を醸し出してるんですよね。特に、キャラクターのちょっとした表情の変化から、その時の感情が手に取るように伝わってくる。セリフがなくても、目で語ってるというか。そういう細かい演出が、この作品のリアルさをさらに引き上げてるんだと思います。正直、僕が今まで読んできた恋愛漫画とは一線を画す、独自のスタイルを確立してるなって感じました。
だから、「ガツンと盛り上がるラブストーリーが読みたい!」っていう人には、もしかしたら少し物足りなく感じるかもしれない。でも、「あー、なんか分かるわこの感情」とか、「昔の自分を見てるみたいだ」って思うような、等身大の恋愛を求めているなら、この「はじとー」はかなり響くはずです。僕も、読み終わった後、なんだか遠い昔の淡い思い出を掘り起こされたような、そんな気分になりましたね。
結論として、「はじとー」は、派手さはないけど、心の奥底にじわっと染み渡るような、そんな恋愛漫画でした。最高に面白い!と手放しで褒める感じではないんだけど、なんていうか、忘れられない。そんな印象深い作品です。特に、あのラストシーンがね、もうちょっと先の展開を想像させる余韻があって、それがすごく良い。続きが読みたいような、このままの関係性でいてほしいような、複雑な気持ちにさせられましたね。いやはや、どうざき先生、恐るべし。
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