戦地帰りJK?いや、タカシ君のギャップがエグい!
いやー、このタイトル見たとき、正直「またぶっ飛んだ設定来たな」って思ったんですよ。『戦地から帰ってきたタカシ君。普通に高校生活を送りたい(コミック)』ですよ?「戦地」と「普通に高校生活」って、どう考えても矛盾しかなくないですか?しかもジャンルが「ラブコメ」って!マジかよ、どんなギャグだよってツッコミたくなっちゃったんですけど、これが読んでみたら意外と、いや、かなり面白かったんですわ。
主人公のタカシ君は、名前の通り、某所の戦地から生還した元兵士(たぶん)。見た目は普通、いや、むしろちょっとイケメンの高校生なんだけど、中身がもうね、完全に「戦地の常識」で固まっちゃってるんです。例えば、ちょっとした物音に過剰に反応したり、常に周囲を警戒してたり、サバイバル術が異常に長けてたりとか。学校の休み時間に、当たり前のように非常食とかレーションを食ってるところとか、マジで吹き出しそうになった。
この「戦地帰り」っていう設定が、ラブコメにどう絡んでくるのか?って最初は疑問だったんですけど、これがもう、最高のスパイスになってるんですよ。タカシ君の言動が、現代の平和ボケした(良い意味でね!)高校生活と噛み合わないところが、いちいち笑える。でも、なんか妙にカッコよく見えちゃう瞬間もあるから不思議。
まさかのラブコメ展開に、脳がバグる
で、このタカシ君が、どうやって「普通に高校生活を送りたい」のかっていうと、やっぱり周りの女の子たちとの交流がメインになってくるわけです。クラスメイトの明るくてちょっとお節介な女子とか、委員長タイプの真面目な女子とか、色んなタイプのキャラが出てくるんだけど、全員タカシ君の「戦地基準」な言動に振り回されるんです。
ある日、文化祭の準備でダンボールが足りなくなったとき、タカシ君がどこからともなく大量のダンボールを調達してくるシーンとかあって、もうね、「どこで手に入れたんだよそれ!」ってツッコミなしには読めない。でも、その調達方法が戦地仕込みのワイルドな方法だったりして、女の子たちがドン引きしつつも、なんか「こいつ、やるじゃん…?」って顔してるのが最高。このシーン、思わず「あかん、惚れてまうやろ!」って声出たわ。
タカシ君自身は至って真面目に「普通」であろうとしてるのがまた面白い。でも、彼の「普通」は、周りの高校生の「普通」とは全く違うから、ズレが生じて笑いが生まれる。しかも、そういう真面目さが、結果的に女の子たちを助けたり、守ったりすることに繋がっていくから、タカシ君、モテないわけがないんですよ。いや、むしろモテない方がおかしいって。
これ、もはや異世界転生…? 学園は戦場だった
個人的には、タカシ君がたまにポロッと漏らす戦地での経験談とか、戦場での常識を語るシーンもかなり好きですね。周りは「は?」ってなってるのに、タカシ君は至って真剣。そういうところが、ギャグとしての面白さだけじゃなくて、彼の過去の重みも感じさせて、キャラに深みを与えているというか。ただのネタじゃなくて、ちゃんとタカシ君が乗り越えてきたものがあるんだな、って思わせる描写は悪くない。
というか、この漫画、戦地帰りっていう設定を、ただの飛び道具として使ってるだけじゃないんですよ。戦場での経験が、今の高校生活にどう影響して、どういう化学反応を起こすのかを丁寧に描こうとしているのは伝わってきます。ラブコメとしてのキュンキュン要素もちゃんとあるし、笑いどころも満載。でも、ふとした瞬間に、タカシ君の抱える影が見え隠れするあたりは、ちょっと考えさせられる部分もある。
作者の紗和先生の画力も、安定感があって読みやすい。キャラクターの表情も豊かで、タカシ君の真面目な顔と、周りの女子の戸惑った顔の対比がね、もう絶妙なんです。特に、タカシ君が無意識にサバイバルスキルを発動したときの、周りのポカーンとした顔とか、最高に笑える。
個人的に「惜しい!」って思ったこと
ただ、ちょっと惜しいな、って思った点も正直あります。それは、タカシ君の戦地での具体的なエピソードが、もう少し深く掘り下げられても良かったかな、と。もちろん、これはラブコメなので、あまりシリアスになりすぎるのは良くないんですけど、たまに出てくる過去のフラッシュバックとかが、もう一歩踏み込んで描かれてたら、タカシ君の「普通に高校生活を送りたい」っていう願いが、もっと重く、切実に響いたんじゃないかなって、個人的には感じました。いや、これもまたラブコメとしてのバランスを考えた結果なのかもしれないけどね。
あと、タカシ君の恋愛感情が芽生える過程が、もうちょっと丁寧に描かれてても良かったかも。最初はどうしても「戦地ギャップ」の面白さが先行しちゃうから、純粋な「好き」っていう気持ちがどう育っていくのか、もうちょっと内面描写があってもよかったかなぁ、なんて。まあ、このくらいのテンポ感がこの作品の魅力でもあるんですけどね。
結局どうなの? どんな人に刺さる?
『戦地から帰ってきたタカシ君。普通に高校生活を送りたい(コミック)』は、期待を裏切らない、いや、良い意味で期待をブチ破ってくれる作品でした。戦地帰りという、ちょっと刺激的な設定を、ラブコメとしてこれだけ面白く昇華できるのは、作者さんの腕が試されるところですよね。紗和先生、その手腕、悪くないです。
全体的には、ギャグと胸キュンと、ちょっとだけ考えさせられる要素が絶妙にミックスされてて、かなり満足度は高かったです。特に、予測不能な展開が好きで、ぶっ飛んだ設定のラブコメを求めてる人には、間違いなく刺さると思います。あとは、ギャップ萌えに弱い人ね。タカシ君のギャップ、半端ないから。普段はクールなのに、いざという時に頼りになるところとか、ズルいよマジで。
もしあなたが、ありきたりな学園ラブコメに飽き飽きしてるなら、この『戦地から帰ってきたタカシ君。普通に高校生活を送りたい(コミック)』は、新しい風を吹き込んでくれるかもしれません。だって、こんなに「普通」を求めてるのに「普通」じゃない主人公、なかなかいないでしょ?読んで損はない、というか、私は普通に楽しめました。次巻も出たら絶対読む。
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