タイトル詐欺じゃない?「乳首が弱くてイキれない(単話)」を読んでみた
「乳首が弱くてイキれない」ってタイトル、正直ぶっ飛んでるよね。初めて目にした時、脳みそがショートするかと思った。「え、何それ? ヤンキー漫画でしょ?」って二度見三度見。単話だからサクッと読めるかな、いや、逆に単話でこのタイトル、どう料理するんだ? そんな期待と不安と、「どうせまた変な漫画でしょ?」っていう斜に構えた気持ちが入り混じったまま、電子書籍のページをめくったんだよね。はいき先生の作品はこれまでほとんど触れてこなかったんだけど、このタイトルで食わず嫌いはもったいないだろうと、自分を奮い立たせたわけ。結果から言うと、思ってた以上に悪くない、というか、なんかじわじわくるものがあったんだ。正直、このぶっ飛び具合には脱帽というか、よくぞこのタイトルで世に出したな、と感動すら覚えたくらい。しかもヤンキー・不良ジャンルってところが、さらに僕の好奇心を刺激してくるんだよね。普通の日常系とかだったら、「あ、そういうネタね」で終わっちゃうかもしれないけど、ヤンキーが乳首でイキれないって、どういう状況だよ!ってツッコミ待ちしてるじゃないですか。その期待、見事に裏切られなかったし、ある意味、期待以上に楽しめた部分もちゃんとあったんだ。
漢の中の漢(?)が見せるまさかの弱点に胸アツ
物語の主人公は、まさに「ヤンキー」の王道をいくような男。ガタイも良いし、眼光も鋭い。ケンカも強そうだし、周りからは一目置かれている存在。いわゆる「不良界のトップ」みたいな雰囲気、これはもう想像通り。いや、むしろ想像以上に「悪そう」なオーラを纏ってるんだよな。でもね、そんな彼には、タイトルにもなっている致命的な弱点がある。そう、「乳首が弱い」。これ、文字にするとギャグにしか聞こえないんだけど、作中では彼の人生を狂わせるレベルで深刻な問題として描かれているのが面白い。いや、深刻すぎない?って突っ込みたくなるんだけど、本人は至って真剣なんだ。このギャップがね、たまらないんだよね。正直、読み進めるごとに「いや、そこまでか?」と何度も思ったんだけど、彼の苦悩が本物だってことが伝わってくるから、いつの間にか「頑張れ…!」って応援しそうになってる自分がいたのは、ちょっと複雑な心境だったな。だって、乳首だぜ? 僕もまさか、ヤンキー漫画でこんなに乳首について考えることになるとは思わなかったよ。この設定一つで、キャラクターに深い人間味というか、弱みからくる共感を覚えさせるのは、はいき先生の構成力というか、センスだと思う。
「イキれない」が示す、ヤンキーとしてのプライド
ヤンキーにとって「イキる」って行為は、ただの威嚇じゃない。自分のテリトリー、自分の存在意義を示す、ある種の儀式みたいなもんだと思うんだよね。それができないってのは、もう彼らの世界では生きていけないレベルのハンデなんじゃないかと、僕は思うわけ。だからこそ、この主人公の苦悩は、ギャグ一辺倒じゃない、深みがあるんだよ。いや、深みって言っても、しょせんは乳首の話なんだけどさ、彼のプライドがズタボロになっていく様は、正直、見ていてちょっと心が痛む部分もあった。あの、顔はめちゃくちゃ強面なのに、内心で「うわ、やばい、来る!」って焦ってる表情とか、思わず笑っちゃったけど、でも同時に「わかるよ、その気持ち…特定の弱点ってどうしようもないよね」って妙な共感を覚えたんだよね。あのシーンは、この漫画のハイライトの一つと言ってもいいんじゃないかな。普通のヤンキー漫画だったら、ケンカの強さとか、仲間との絆とかがテーマになるけど、この作品はまさか「弱点との向き合い方」を描いているんだから、ぶっ飛び方が尋常じゃない。そこが、この作品の核であり、読者を引きつける最大のフックになっているのは間違いないだろうね。
単話ならではの凝縮感と、もう少し…という欲求
この作品、単話で完結してるから、サクッと読めるのはすごく良い点だよね。テンポも速いし、設定の提示からオチまでがスムーズに進む。でも、だからこそ「もうちょっと読みたかったな」っていう気持ちが残るのも事実。例えば、彼の「乳首が弱い」という弱点が、チーム内の人間関係にどう影響するのかとか、敵対するヤンキーグループに知られたらどうなるのかとか、もっと深く掘り下げてほしかった部分は正直ある。この単話は、ある意味「壮大なプロローグ」と捉えることもできるのかもしれない。いや、というか、シリーズ化されてるんだから、この弱点がどう展開していくのか、めちゃくちゃ気になるよね。この単話だけだと、「あ、そうなんだ」で終わっちゃう人もいるかもしれないな。個人的には、この設定ならもっと大暴れしても面白かったんじゃないか、って思うんだ。例えば、乳首の弱さを逆手にとって、相手を油断させる戦法とか、そういうトリッキーな展開も見てみたかった。でも、単話としては、物語をまとめることに注力したんだろうな、と納得できる部分もある。それが惜しかった点でもあり、単話としての完成度を保つための選択だったのかもしれない。
ギャグとシリアスの狭間、はいき先生の腕前
ヤンキー漫画という、ともすれば硬派になりがちなジャンルに、まさかの「乳首が弱い」という要素をぶち込む。この発想の時点で、もう勝ち確なんじゃないかとすら思える。でも、単なるバカギャグで終わらせないのが、はいき先生のうまいところなんだよな。主人公は真剣に悩んでいるし、彼の周りの人間もその「弱点」をちゃんと認識している。ケンカシーンとか、結構しっかり描かれているのに、急に「乳首が…!」ってなると、思わず吹き出しそうになる。でも、それが彼の人間臭さというか、ある種の魅力になっているのも事実。この絶妙なバランス感覚は、悪くないどころか、むしろかなり良い線いってると思う。もう少しぶっ飛んだ展開になっても面白かったと思うけど、この単話に関しては、あくまで導入としてきれいにまとまっている印象だった。正直、この手の作品は一歩間違えるとただの悪ふざけになっちゃうんだけど、はいき先生はちゃんとキャラクターの心情を描いているから、読者も感情移入しやすいんだよね。この「真面目にバカをやる」姿勢は、まさに僕のツボだった。というか、こういう斜め上からのアプローチって、今の漫画界には必要だと思うんだ。
全体的に「悪くない」を超えてくる意外な一作
「乳首が弱くてイキれない(単話)」は、そのタイトルから想像される通りのインパクトと、それを真面目に描くことで生まれるギャップの面白さが魅力的な作品だった。正直、読み始める前は「どうせ一発ネタでしょ?」って思ってたんだけど、意外とキャラクターに感情移入しちゃったし、彼の葛藤にはちょっと共感するところもあったりなかったり。いや、さすがに乳首の弱さには共感できないけど、誰にも言えない秘密とか、プライドに関わる弱点って、みんな持ってるじゃん? そういう普遍的なテーマを、ヤンキーと「乳首」っていう特殊な組み合わせで表現してるのが、なんかすごいな、って思ったんだ。個人的には、この設定をもっと深く、もっとコミカルに、あるいはもっとシリアスに掘り下げた物語を読みたい気持ちでいっぱい。単話としては、読後感は悪くないけど、シリーズ全体でどう転がっていくのか、続きが気になるタイプの作品だったね。もし興味を持った人がいたら、まずこの単話を読んでみてほしい。僕みたいに、きっとそのシュールな魅力の虜になるはずだから。まぁ、人によっては「微妙」って感想を持つ人もいるかもしれないけど、この手の新感覚ヤンキー漫画は、体験しておく価値はあるんじゃないかな。僕としては、はいき先生の次の仕掛けに期待せずにはいられない、そんな読後感だったよ。
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