『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』、このタイトルに全てが詰まってる!
正直、このタイトルを見た瞬間、僕の漫画センサーがビンビン反応したんですよ。というか、もうそれだけで面白いじゃんって。紺吉先生の『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』は、まさにそのタイトル通りのぶっ飛び設定で、読者をギャグの渦に巻き込む最高のラブコメ漫画なんです。
主人公は、とある「BLになる世界」に生きる一人の青年。彼はその世界にいる限り、いつか自分もBLの登場人物になってしまう運命にあることを知っている。でも、彼だけは絶対にBLになりたくない! なんて健気なんだろう。この「自分だけはモブとして生き抜きたい」という強い意志と、次々とBLカップルになっていく周囲の友人や家族、果ては通りすがりのモブたちを冷静に観察し、心の中でツッコミまくる姿が、もう本当に最高に面白いんだ。
主人公の全力回避と鋭すぎるツッコミが中毒性高め
この作品の魅力は、何と言っても主人公のブレない姿勢と、彼の繰り出すツッコミにあると思うんですよね。彼の世界では、どんなカップルも、どんな状況も、最終的にはBLに帰結する。それはもう、理不尽なくらいに。でも、そんな理不尽な世界で、彼は決して諦めないんですよ。「これ、BLフラグ立ってるぞ!」と察知したら、全力で回避行動に出る。その必死さが、また笑いを誘うんです。
例えば、ちょっと親切にしてくれたカフェ店員とか、風邪をひいてお見舞いに来てくれた友達とか、弟の友達とか…もうね、彼らに少しでも親切にされると、主人公の脳内では即座に「BL展開予測システム」が起動するんです。しかも、その予測がほぼ百発百中っていうのがまた面白い。それでいて、そのフラグを折ろうと奮闘する姿が、時にはコミカルに、時にはちょっとだけ切なく描かれる。これが、単なるギャグ漫画で終わらない、この作品の深みでもあるのかなって。
多様すぎるBLカップル観察が最高に楽しい
主人公が抗う一方で、彼の周囲は様々なBLカップルが誕生していきます。弟とその友達、クラスメイト、体育教師と生徒、ヤンキーカップル…もう挙げ始めたらキリがないくらい。それぞれのカップルが、BL漫画における「お約束」をしっかり踏襲しているのが、またニヤニヤしちゃうポイントなんです。
しかも、その「お約束」を主人公がメタ的に解説してくれるから、普段BLを読まない人でも「あー、BLってこういう展開あるよね!」って共感したり、逆に「へぇ、こんなのもあるんだ」って発見があったりする。僕は普段、そこまでBLを読み漁るタイプじゃないんだけど、この作品を通して、BLジャンルの豊かさに触れることができて、なんだか得した気分になったよ。というか、紺吉先生のBLに対する愛というか、知識というか、そこら辺が半端ないんだろうなってのが伝わってくるんですよね。
ちょっとだけ惜しい?でもそれが魅力でもあるメタ視点
この漫画は、とにかくメタ的な視点が多い。主人公が「これは漫画の展開だ!」とか「読者もそう思ってるでしょ?」みたいな発言を頻繁にするんです。正直、最初はこのメタ視点がすごく斬新で面白かったんですよ。物語の構造自体がギャグになってるっていうか。でも、たまに、というか正直言うと、巻数を重ねるごとにこのメタ視点がちょっとだけ説明くさくなる時も、なくはないかなって思った。いや、それがこの作品の持ち味だし、ギャグとして成立してるから「蛇足だ」とまでは言わないんだけど、もうちょっと読者に委ねてもいい場面もあるんじゃないかなって感じることもあったり。
それでも、このメタ視点が、読者と主人公が一緒に「BL世界」を俯瞰する共犯関係を作り出していて、そのおかげで僕はすっかりこの作品の世界観にどっぷり浸っちゃったわけです。だから、これはこれで「悪くない」どころか、むしろ「かなり良い」スパイスになってるってのが正直な感想。
ラブコメだけど、新しいギャグ漫画の形を見た気がする
この作品をラブコメとジャンル分けされてるけど、僕の中ではもはや新感覚のギャグ漫画だなって印象が強いです。主人公の頑張りとか、周りのBLカップルのわちゃわちゃ感とか、一つ一つの要素が本当に丁寧に描かれてて、紺吉先生のセンスが光りまくってる。思わず声を出して笑ってしまうシーンも結構あって、電車の中で読むのはちょっと危険かも。ニヤニヤが止まらなくなっちゃうからさ。
普段BLに触れる機会がない人でも、これは純粋にコメディとして楽しめるはず。BLの世界を茶化しているわけではなくて、あくまでその「お約束」を逆手に取った、愛のあるパロディであり、主人公の人間ドラマとしても成り立っているのがすごいところ。というか、主人公、ちゃんとモテてるしね!それすらBLのフリなんだけど。
全体的に、かなりぶっ飛んだ設定なのに、それをギャグでしっかり成立させてるところが、紺吉先生の力量だなとしみじみ思います。読むたびに「この発想はなかったわ!」って膝を叩いちゃうんだよね。いやー、本当に紺吉先生の頭の中、どうなってるんだろって思うわ。続きがめちゃくちゃ気になる作品の一つだから、まだ読んでない人はぜひチェックしてみてほしい。読んだらきっと、僕と同じようにBL世界で奮闘するモブ男子を応援したくなるはずだよ。
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