追放されるのに「嬉しい」って何だコレ!?『勇者パーティーを追放された俺だが…(コミック)』を読んで
いやー、タイトルが長い長い! 初めてこの漫画を見つけた時、正直「え、これタイトル全部覚えるの無理じゃん?」って思いましたね。でも、その長〜いタイトルに込められた情報が、もうめちゃくちゃユニークなことになっているんですよ。「勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?(コミック)」ですよ? 主人公、追放されたのに喜んでるってどういうこと!? 意味不明すぎて、逆に気になって手に取っちゃいました。
勇者パーティー追放からの「清々しい」スタート
物語の幕開けは、まさにタイトル通り。主人公は勇者パーティーを追放されるんだけど、これが全然悲壮感がない。というか、むしろ清々しいというか、むしろ「ようやく一人立ちしてくれたか!」みたいな親目線。正直、この発想は新しいなーと感心しましたね。大体、追放系って「ざまぁ」要素が強いことが多いじゃないですか。でも、この作品はそうじゃない。いや、もちろん「ざまぁ」的な爽快感もゼロではないんだけど、それよりも主人公の人間性というか、彼なりの哲学みたいなものが感じられて、ちょっと違う角度から物語に入り込めます。俺は最初「え、何この主人公? ヤバい奴?」って思ったんだけど、読み進めるうちに彼の内面がちゃんと描かれてて、なるほど、この考え方もありだな、と妙に納得しちゃったんですよね。多分、こういう感覚、多くの読者も共有してくれるんじゃないかな。
大聖女の「重すぎる」愛が面白い!
そして、もう一人の主役、大聖女ですよ。これがまた最高にヤバい。主人公を追放した勇者パーティーはともかく、大聖女だけは主人公を心から慕っていて、追放された後も彼を追いかけてくる。しかも、その追いかけ方がハンパない。まさに「ストーカー」って言ってもいいレベルで、ちょっとドン引きしちゃうくらい情熱的というか、執着心が強い。主人公が「困る」って言ってるのも納得のレベルです。この「重すぎる愛」が、物語のコメディ要素を爆上げしてるんですよね。バトル・アクションものなのに、ここでいい感じにバランス取れてるのがすごい。この大聖女の行動一つ一つに、思わずニヤリとしちゃいました。彼女の真剣な表情と、主人公の「勘弁してくれよ…」みたいな心の声のギャップが、とにかくツボにはまる。正直、彼女の登場シーンは毎回楽しみでしたね。ある意味、この作品の隠れた主役なのかもしれない。
追放された最強の「隠れ蓑」とバトル
バトル・アクションジャンルというだけあって、戦闘シーンもちゃんとしてます。追放された主人公、実はめちゃくちゃ強いんです。というか、勇者パーティーにいた頃から規格外の強さだったみたいで、彼の本気を出すと周りが壊れるから、今まで力をセーブしてたって感じ。その強さが、追放された後、色々な形で発揮されるんだけど、これがまた爽快感抜群なんですよ。敵役のモンスターとか、小物感あふれる悪役たちを、彼がサラッと片付けるのを見るのが気持ちいい。でも、ただ無双するだけじゃなくて、あくまで「平穏に暮らしたい」っていう主人公の願いが根底にあるから、その強さの使い方が慎重だったり、ちょっとした駆け引きがあったりする。俺が特に「おっ!」と思ったのは、彼が戦いの中で見せる「余裕」の表情。あれは本当に痺れました。ただ力任せにぶっ飛ばすだけじゃなくて、クレバーな戦い方をするから、バトルシーン一つ一つに読み応えがあります。もっと激しいバトルも見たかった気もするけど、主人公の性格を考えると、これでちょうど良いのかもしれない。
ストーリーのテンポ感と気になる点
全体的にストーリーのテンポは悪くないです。主人公の目的意識が明確だし、大聖女とのドタバタ劇、そして時折挿入されるバトルシーンが、飽きさせないように構成されている。ただ、個人的にはもう少し主人公が過去を振り返るシーンがあっても良かったかな、とは思います。勇者パーティーにいた頃の描写が、少しあっさりしすぎている印象を受けました。それから、大聖女以外のキャラクターがまだそこまで掘り下げられてないのが、ちょっと惜しいところ。特に、元パーティーメンバーたちがどう思っているのか、もっと具体的に描かれたら、主人公の「巣立ってくれたようで嬉しい」という言葉が、より重みを持つんじゃないかなって。まあ、これは今後の巻で描かれるのかもしれないですけどね。でも、この設定でこの展開なら、全然許容範囲というか、むしろ続きが楽しみになる要素ですね。物語が進むにつれて、どんな新しいキャラクターが出てくるのかも期待してます。
結局、「追放モノ」だけど一味違う
最近の異世界転生や追放モノって、どうしても似たような展開になりがちじゃないですか。正直、俺もちょっと飽き気味だったんですよ。でもこの「勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?(コミック)」は、その中でちゃんと個性を放ってる。主人公のひねくれた優しさ、大聖女のぶっ飛んだ愛情表現、そしてその中で繰り広げられるアクション。これらの要素が絶妙に絡み合って、他とは違う読後感を与えてくれます。特に、主人公が自分の強さを隠しつつ、でもいざとなれば圧倒的な力を見せつけるところが、俺的にはめちゃくちゃ好きでした。なんか、わかるんですよね、その「面倒くさいけど、やるしかない」みたいな感じ。こういうヒーロー、意外と少ないんじゃないかな。だから、もしあなたが普通の追放系に飽きてるなら、一度読んでみて損はないんじゃないかなーと思います。俺もこの先、主人公と大聖女がどうなるのか、正直ちょっと不安だけど、それも含めて楽しみにしています。
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