タイトルに偽りなし!公爵夫人の平穏探し、意外な方向に爆走中!?
正直、タイトルを見た時「また追放系のやつか~」って思ったんですよ。どうせざまぁして、とんでもない能力開花させて、元夫を後悔させるんでしょ?って。でもね、蓋を開けてみたら全然違ったんですよ、これが!『捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです@COMIC』、読み始めたら止まらなくなっちゃいました。いや、むしろ私の予想が華麗に裏切られたことに、ちょっと興奮すら覚えましたね。
主人公のアリスティア、彼女はね、公爵夫人の座を追われちゃうんですけど、その反応が面白い。てっきり悲しんだり怒ったりするのかと思いきや、「あ、そうですか。じゃあこれでようやく静かに暮らせるわけですね」みたいな、超クールな反応。この時点で「おや?」ってなるじゃないですか。普通、もっとドロドロするもんでしょ、追放系って。でもアリスティアは違う。彼女の望みはただひとつ、「平穏な生活」。え、そんな地味な目標でいいの!?って、正直、私の心の中のツッコミ担当が全力で叫んでましたね。
平穏を求めるほど遠ざかる現実!それが楽しい
で、ここからがこの漫画の真骨頂というか、私がハマったポイントなんですけど、アリスティアが平穏を望むほど、なぜか次から次へとトラブルに巻き込まれていくんですよ。いや、これ、あるあるパターンじゃん?って思うでしょ? でもね、この作品の面白いところは、そのトラブルの解決方法や、彼女が巻き込まれていく経緯が、予想を斜め上に超えていくことなんですよね。
例えば、最初は「ただひっそり暮らしたいだけなのに!」って思ってたのに、いつの間にかとんでもない事件の中心にいたり、変な集団に目をつけられたり。いやいや、おばあちゃんみたいな生活がしたいって言ってたじゃん!って、思わず画面にツッコミ入れちゃいましたもん。しかもね、アリスティア自身は、その状況に対してそこまで焦ったり取り乱したりしない。あくまで冷静に、淡々と事態を収束させようとするんですよね。その「どうでもよさそう」な顔で、とんでもないことをしでかすのが、もう最高に愉快です。
このシーン、思わず吹き出しちゃいました。だって、あんな状況で普通そんな対応する!?っていう。彼女の飄々とした態度が、周りのキャラの反応を引き出しているのも面白い。というか、周りのキャラがみんなアリスティアに振り回されてる感が半端ないんですよね。本来なら主人公が周りに助けられる展開が多いのに、この作品ではアリスティアが一人で全てを解決に導いていく。その姿が、なんかもう、頼もしすぎて困る。でも、ちょっと心配になる。だって、彼女自身は全然そんなこと望んでないからね!
登場人物たちのネジの外れ具合が絶妙
アリスティアを取り巻くキャラクターたちも、かなり個性的というか、ネジが何本か外れてる人が多いんですよ。いや、褒め言葉ですよ、これは。特にあの騎士団長? 彼、見た目はバリバリのイケメンなのに、アリスティアの前だと途端にポンコツ感が出るのが、個人的には結構好きです。あれはもう、ギャップ萌えっていうか、一種の才能でしょ。彼の「お、お嬢様!」みたいな慌てっぷり、見てるだけでニヤニヤしちゃいます。
元夫に関しては、うーん、正直、もう少し人間的な深掘りをしてほしかった部分もあるかな。というか、彼の思考回路がちょっと理解不能すぎて、一周回って清々しいような、いや、でもやっぱダメだろ!ってツッコミたくなりましたね。彼が本当に「捨てた」のか、それとも何か裏があったのか。序盤の段階では、ちょっと彼の行動原理が薄いかな、と感じたのは正直なところです。でも、それがアリスティアの「平穏への執着」を際立たせている、とも言えるのかもしれない。複雑な気持ちです。
あと、脇を固めるキャラクターたちが、みんなアリスティアに魅せられていく様子も面白いです。彼女は特に誰かに媚びるわけでもなく、ただ自分の望む生活を手に入れるために行動しているだけなのに、なぜか皆が「この人についていきたい!」ってなってる。カリスマ性って、意図せずして発揮されるものなんだな、って妙に納得しちゃいましたね。特に、ある国の要人とのやり取りのシーンは、彼女の『私別に興味ないんで』オーラが爆発してて、最高でした。
柑奈まち先生の絵柄とテンポ、そして文字数
柑奈まち先生の絵柄も、すごく読みやすくて好きですね。キャラクターの表情、特にアリスティアの「あ、もうどうでもいいや」みたいな、諦念と達観が入り混じった顔が最高なんです。あれはもう悟りの境地。でも時折見せる、人間らしい困惑や、ちょっとした感情の揺らぎの表情もまた良いんですよ。そういう細かい表情の変化で、アリスティアの心情が伝わってくるのが素晴らしいな、と。
物語のテンポ感も悪くないです。最初はちょっとゆっくりかな?って感じた部分もあったんですが、そこを乗り越えると、急に世界が広がるというか、色々な要素が絡み合ってきて面白さが増します。個人的には、あの序盤の日常パート、もうちょっとコンパクトにまとめて、早く次の展開に行ってくれても良かったんじゃないかな、とはちょっと思いましたけどね。でも、それは私がせっかちだからかもしれません。あくまで個人の感想です。
異世界系だけど、そこまで魔法ドカーン!みたいな派手なバトル展開がメインじゃないのも、この作品の特徴かもしれません。もちろん、能力や魔法の要素はありますが、アリスティアの冷静な判断力と、周りのキャラクターたちの個性的な能力が組み合わさって、問題解決していくのが見てて楽しい。地味だけど、しっかり地に足がついてる感じがします。だからこそ、彼女の「平穏への強い願い」が、よりリアルに伝わってくるんですよね。
そういえば、細かいところですが、アリスティアのファッションも結構好きです。公爵夫人らしい上品さはありつつも、どこか動きやすそうな、シンプルさを追求したデザイン。そこにも彼女の「飾り気のない平穏志向」が表れているようで、勝手に深読みして楽しんでました。漫画って、そういう細部にまで作者さんの意図が隠れてるから、読み込みがいがありますよね。
総評:平穏は遠いが、面白さは近い!
全体として、この『捨てられ公爵夫人は、平穏な生活をお望みのようです@COMIC』は、期待を良い意味で裏切ってくれる作品でした。ただの追放ざまぁ系かと思いきや、主人公のブレない「平穏志向」と、それに反比例して加速するトラブル、そして個性豊かな登場人物たちが織りなすストーリーは、かなり中毒性があります。完璧最高!とまでは言わないけれど、間違いなく「次巻が気になる作品リスト」の上位にランクインしましたね。
個人的に、もう少し深く掘り下げてほしかったキャラクターや、もう少し早い段階で明かされても良かったんじゃないかなと思う伏線もいくつかあったのは事実です。でも、それは今後の展開に期待ってことで! いや、というか、今後の展開で絶対に回収してくれると信じてます。だって、こんな面白いキャラたちを、そのままにしておくわけがない! とにかく、アリスティアが本当に望む平穏な生活を手に入れられるのか、それともこのままトラブルメーカーとして名を馳せてしまうのか。その行方を見届けたい気持ちでいっぱいです。
最終的に、この作品を通して私が思ったのは、「平穏って、願うほどに遠ざかるんだな」ってこと。でも、その遠回りの中で、アリスティアが何を見つけていくのか。それが、この作品の本当の魅力なのかもしれない。平穏を求める貴方も、トラブルに巻き込まれがちな貴方も、ぜひアリスティアの「平穏探し」の旅に、ちょっと付き合ってみてはどうでしょうか。私も、引き続き彼女の動向から目が離せそうにありません!
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